#旅するように仕事する

2018年最初の海外取材は、ラスベガスです。IoTNEWSでは書きづらいような小ネタや、海外生活のことを書き連ねたいと思います。

まず、その前に、2017年の活動をば。

2017年は1月のラスベガスを皮切りに、バルセロナ、ハノーバー、ロンドン、フィレンツェ、ベネツィア、ベルリン、ミュンヘン、ロサンゼルス、ホノルル、上海、台北、クアラルンプール、シンガポールと、かなりの都市を回りました。

2018もそうする予定なのですが、移動が多いと疲れるので、二年後くらいには、ある程度まとめて、ヨーロッパに3ヶ月、アメリカに3ヶ月、…と言った具合にできればなと思ってます。

海外で長期滞在すると、日本の良さも、逆に悪さも見えてくるので、私見ですがご紹介して行ければと思います。

さあ、2018の始まりです。

バーチャルがリアルに溶け込む、Perfumeにみるデジタル体験の変化

2017年の紅白歌合戦でも、Perfumeは、リアルとバーチャルの合成のすごさを見せてくれました。

もともと、TOKYO GIRLという楽曲のPVでも、この演出はされてましたが、渋谷の街のビルの屋上で踊るPerfumeに、渋谷の街中からサーチライトがあたりという演出です。

映画などでは合成でありそうな技術だけに、何がすごいかわからなかった人も多いかもしれないですが、リアルタイムな演出としては、とっても難しい演出といえます。

ほかにもPerfumeは、昨年、5Gを使った世界3カ国をリアルタイムで結んで、一緒にいるかのような演出をしてます。

こういう流れを受けて、おそらく、2018年はデジタル映像とリアルのエンターテインメントが本格的に融合してくる、新しい演出手法がもっと色々試されるでしょう。

そして、二つ目に紹介した、このデジタルとリアルの境目がない世界こそ、5G通信が実現する余地の大きいところなのです。

これまで、VRやMR位しか体験することが出来なかったことも、こうやってエンターテインメントの中で体験する機会が増えることで、欲しくなって来ることでしょう。

FacebookがOculusと実現しようとしている、別の街にいる友達と、バーチャル空間上で旅行するというのも、このひとつです。

そして、5G通信がもはや、ケータイの通信にとどまらない、ということにも気づくべきです。

世界3カ国に散ったPerfumeの映像はスマートフォンで送られてきている訳ではありません。

有線でも、4Gまでの無線でも出来なかった、大容量、高速通信の世界が作る5Gとデジタルとリアルが溶け込む体験が楽しみでなりません。

コミュニケーション・ロボットは、「ココロ」もつながらないといけないと思うのです

こんにちは。IoTNEWS代表の小泉です!LIFE TECH TODAYでは、「テクノロジーが変える私たちの生活」というテーマでいろいろ書いております。

さて、今回は、ロボットやスマートホームの話です。といっても、Pepperも、Amazon EchoもGoogle Homeも登場しません。

今回のLIFETECHは、「ヒトとつながるテクノロジー」です。スマートフォンが当たり前の今、いくらでも「ヒトとつながれる」と思うかもしれないですが、「こんな風にもつながることができる」「つながってみるととってもあたたかい」という話です。

お父さんが帰ってくるのが楽しみなちびっこ達

BOCCO
角さんちのちびっこはとっても元気!

普段仲良くしてくださっている方で、大手企業とベンチャー企業を掛け合わせたりしてシナジーを誘発したいと考えられている、「フィラメント」という会社の角さんという方がいて、この方のご家族のお話です。
(ちゃんと同意をとってます!)

角さんのお宅には、「BOCCO」という名前のロボットがいます。

ロボットといってもPepperみたいに大きくないし、動いたりもしません。

このBOCCOというロボット、お父さんが近くの駅につくと教えてくれるのです。

「お父さんが駅についたよ」

角さん家のちびっこは、お父さんが帰ってくるのがとっても楽しみなので、BOCCOの声と共に、バタバタと玄関口にお父さんを迎えに走る。奥さんも程よいタイミングとばかりにパスタをゆで始めたりするというのです。

お父さんの帰り道に、「ちょっとした買い物」を頼みたいときも、これを合図に電話をするということです。

両親のいない時に、ちびっこはロボットを通して会話なんてするの?

家に置かれた小さなロボット。よくあるのが、両親不在時に、親が子供と連絡と取るツールにするというものです。

「おやつは戸棚にあるよ」

といった子供向けのメッセージをロボットに託しておくと、留守番中にちびっこが、おやつがあるのがわかるというやつです。

でも、実際は、両親がいない時にでも、家に一人にしておいてもよい、という年齢の子供は、大抵の場合スマートフォンや子供用のケータイを持っているので、ロボットに託さなくても連絡がとれるのです。

スマートフォンも子供用ケータイも持っていなくて、ロボットを通したコミュニケーションを楽しむ、というくらいのちびっこには、大人が近くにいる場合が多いでしょう。

それで、「この利用シーン、実はあまり我が家では活躍しません。」と角さんは言います。

いろんなシーンで優しく語り掛けるロボット

BOCCO

小さなお子さんが夜更かしをしていて、つい、「ほら、早く寝なさい!」と叱ったことはないでしょうか。寝る前に叱るのは、あまりいいことではないといいますよね。

角さん家では、二人お子さんがいて、お母さんが片方の子と寝室にいて、もう一人がなかなか寝室に来ない時、以前では大きな声で呼んでいたというのです。

でも、最近では、BOCCOが代わりに、「あれ、まだ寝ないの?」と話しかけると、ちびっ子たちは、もう寝なきゃと寝室に向かうというのです。

他にも、BOCCOは、天気予報を教えてくれるので、雨が降りそうなときには「もうすぐ雨が降るから洗濯物を取り込んでね」といってくれるそうです。

大人は手元にスマートフォンがあるから、「スマホで見ればよい」という人もいるかもしれないが、小さいお子さんがいる家庭では案外スマートフォンがそばにない場合も多い。

家事に忙殺されていれば、時間なんてあっという間に過ぎることもあるでしょう。

そういう時、いろんな情報と連携したBOCCOが、「声で」教えてくれるというのはとても便利でしょう。

便利と感じるのもヒト、楽しいと感じるのもヒト

コミュニケーション・ロボットは、ヒトが中心にいるロボットの方がいいと思うのです。

結局、便利だと感じたり、楽しいと感じたりするのはヒトなのですから。

機械的にできることを実現した、高性能なロボットもいいのだけど、つながりを考えたら、BOCCOのように「ヒトの温かさ」を伝えるために生まれたロボットもいてもいいんじゃないかなと思いました。

関連リンク:株式会社フィラメント BOCCO

家にAmazon Echo的なモノを導入したら、案外大変なコトが待っていた

IoTNEWSで、スマートホームというジャンルの記事を書いていると、2年位前は家電がインターネット(あるいはローカルなネットワーク)につながる話が多かったという記憶があります。

第1期:つながり始めた家電

2年くらい前といえば、当時は”hue(ヒュー)”というスマートフォンで、「あかりの色」をコントロールすることができる照明が話題になっていました。

philips hue
参考:philips

例えば、ムードよくしたい時は、赤っぽい色にするとかできます。

面白い商品なのですが、お店の照明であればともかく、自宅の照明の色をコロコロ変えて楽しむというのもどうかと思うし、使い道が難しいなと思ってました。

 

smart plug
参考:belkin

他にも、”スマートプラグ”と呼ばれる、コンセントに付ける通信機能付きコンセントがシリコンバレー界隈の家ではよく見られるようになりました。

これは割と便利で、うまくシステムに組み込めば、スマートフォンのアプリをタップするだけでスマートプラグ経由で電源が供給される家電の電源オン・オフができるようになるのです。

ただ、いずれにせよ、「家電がネットワークにつながって、スマートフォンで操作できる」というものが大半だったと思います。



第2期:本格的に「つながる」家電へ

そうこうしているうちに、「スマート家電」と呼ばれるネットワーク対応家電がいくつも登場するようになると、それぞれの機器をそれぞれのスマートフォンアプリでコントロールするのが面倒になるという非常にプロダクトアウトな考え方から、ハブになるような一つのアプリケーションで一括管理させようという流れが生まれます。

実は、この段階で消費者は置いてけぼりをくらっていて、テクノロジーありきの進化が始まります。

AmazonEcho
出典:Amazon.com

代表的なモノとしては、ご存知の方も多いと思いますが、Amazon Echoという声でコントロールできるスピーカーがあります。

Amazon Echoはスピーカーなのですが、スマート家電と接続可能な仕組みをもっているので、家電メーカーがAmazon Echoに対応する仕組みをデバイス自体にいれこむことで、Amazon Echo経由でのコントロールが可能になるのです。

つまり、スピーカーに向かって、「リビングの電気を消して!」というと、リビングの電気が消えるのです。

もう少し丁寧に説明すると、「スピーカーに向かって消灯の指示を話す」と、「スピーカーがネットワーク経由であらかじめ登録されているリビングのスマートプラグにライトの電源を切るように指示する」。そして、「リビングのライトが消える」という三段階で処理がされていきます。

声でリビングのライトが消えるなんて、ちょっと近未来的でしょう。

でも、実はこの夢の仕組み、本気で家一軒分の家電を声だけでコントロールしようとすると、設定が大変で、やりたいことが自分の持っている家電に対応しているのかも知る必要があります。

 

例えば、一軒家で4LDKだとします。

天井についているライトは部屋だけでなく、トイレやお風呂、玄関などもカウントすると10箇所くらいになるでしょうか。

それが、まずすべてスマートプラグやライトそのものがネットワークに接続可能で、Amazon Echoに対応している必要があります。

さらに、冷暖房や冷蔵庫、お風呂など、様々な家ナカの電化製品もネットワークに接続可能で、Amazon Echoに対応している必要があります。

冷暖房や冷蔵庫などの家電製品はコントロールする内容も複雑なので、その処理も設定しておく必要があります。

 

・・・こうやって、ようやく設定が終わると、今度は我々の方が、「なんと言えば何が起こるか」を覚えなければなりません。

こんな作業を一軒分やるとしたら、とっても大変ですが、やりきったら近未来の生活が始まるのです。

 

ところが、ここまでやって気づくのです。

声で操作ができてうれしいの?

「あれ、これでできることって、スマートフォンのアプリで操作するのと何が違うの?」

「リビングにおいてあるAmaon Echoに命令して、寝室の電気を消したいという気持ちにならないんじゃない?」

・・・・などなど。

 

なんて、デジタルに詳しい人はやる前から、普通の人もやろうと思ったらいろんな疑問がわいてきます。

 

いろいろ考えると、近未来の生活を始めるのも結構大変だなと思いませんでしたか?

 

できれば、全ての部屋の、すべての家電製品について、全部設定は終わっていて、あとは、各家電の機能なんてしらなくても、「暑いから寝る前に寝室を冷やしておいて」とか言うとよしなに冷やしてくれるような家電が嬉しい。

なんなら、そんなコト言わなくてもそろそろ眠いから寝ようかな・・・って思ったら勝手に寝室を適温に調整しておいてくれるというような感じまでいってくれないと、「それなら手元のスマートフォンで寝室の冷房をコントロールできるくらいでいいや」と、第1期のつながりはじめた頃に戻ってしまいます。

「かしこい」家電になると楽ができるのか?

つまり、どの部屋のどの家電製品をどう動かしてほしいと、考えながら声で指示をするのは、所詮は「操作」です。

 

もう「操作している感」がないところまで行かなきゃ、生活が変わった感はなくならないのです。

 

レベル感としては、子供が母親に、雑なお願いをしてもある程度くみ取ってどうにかしてくれる、というところです。

 

そういう意味で、最近流行りの「自然言語対話エンジン」の技術は、流行るだけのコトがあるといえます。

「自然言語」というのは、すなわち、普通にみなさんが話す言葉のことです。

 

子供が母親に話すようなレベル感の会話で、デバイスが意図を感じ取ってやるべきことをやる、こういう曖昧さを実現できると期待されているところがポイントなのです。

 

でも、こうなると、「かしこい」というより「おもてし」ですよね。

 

-家主をここちよく、もてなす家電へ

 

これからは、「つながる」だけではなく、「かしこく」なった家電は、「もてなす」家電への進化したとき、私たちの生活に自然に入ってきそうです。

 

現在、Amazonだけでなく、Googleも、Appleも、Microsoftも、日本からはLINEもこういった会話から意図を解釈して何かをする、というサービスを生み出して、発展している最中です。

 

設定などなくても、勝手にデバイスとAmazon Echo的なものが同期してくれて、曖昧なお願いを聞いてくれる、勝手にこちらの気持ちをわかってくれる、「もてなす家電」が増えてきたら、私は、今以上もっとぐうたらな生活をしていきたいと思います。。。そして、その日は近い!!

アグリテックで、匠が作ったレベルの美味しい食材が割安で手に入る日がやってくる

この記事は、2017年7月13日8:05頃に放送された、J-WAVE別所哲也のMorning RadioのLifetechコーナーで取り上げた内容のおさらいと解説です。

アグリテックという言葉をご存知でしょうか?

簡単に言うと、農業をテクノロジーで進化させようという動きです。

具体的には、農地にセンサーを差し込んで、農地の状態を把握していくものや、ドローンを飛ばして広大な農地の状態を上空から把握しようとするもの、自動運転トラクターといった様々な取り組みがあります。

IoT関連で多いのが、農地にセンサーを差し込むパターンなのですが、私は取材をしていて、センサーを差し込んで土中の温度や水分量、空気中の情報を毎日集めたとして、どうやって改善していくのかがわかりませんでした。

そんな中、偶然サッポロビールが自社のワイン用のブドウ園で、品質向上と匠の技術の伝承をやっているというニュースがあったので、技術サイドをやっているPSソリューションズさんに取材に行きました。(取材の模様は、今後IoTNEWSで公開いたします)

農地のデータを収集することの難しさと懸念

お話を伺う前の悩みとしては、農地に様々なセンサーを配置するのはいいのだけど、「広大な農地のどこにセンサーを置けばよいのか」「取得したデータはどうやって活用したらよいのか」ということが、分からないということでした。

ところがある時、「データを毎年取り続けることで、天候や土中の状態と暦、収穫量などの情報を数年集めればその傾向がわかり、本来どうすれば収量が上がるのかがわかる。」とおっしゃっている方と出会い、「なるほど。でもえらい時間がかかる話をしているんだなぁ。自然相手だとテクノロジーも簡単にはいかないな。」なんて思っておりました。



一方で、日本は農業改革の面ではとても技術力が高くて、日本原産でないトマトなんかは今ではハウス栽培で一番簡単に作れる作物になっているし、糖度なんかも利用用途によって変えられるようになっていて、トマトジュース用のトマトと生で食べるトマトでは糖度も変えているという話も聞いたことがあります。

そういう話を聞いた時、「テクノロジー界隈とは別の純粋な農業分野での研究はかなり科学的に進んでいるのではないのかな?」という疑問がわいていました。

学術情報に基づく仮説検証型農業

今回、サッポロビールが行ったのが、「学術情報に基づく、仮説検証型農業」だったのです。

というのも、前述したとおり、実は農業科学の分野ってかなり研究されていて、研究施設の農地では様々な種類の農作物に関する研究がされています。

一方で、一部の作物や、それを製造する企業の取り組みを除くと、研究をしてもそれはあくまでラボベースで、実際の農地ですべて検証していくわけにもいかないので、あるいみ「工業的」ではなかったといいます。

そこで、今回のケースでは、農業科学の仮説に基づいて実際のブドウ畑の環境データを取得して、論理値と比較を行うというアプローチをとったというのです。

こうすることで、例えば「ある作物では、外気温が一定の温度を越えると病気になる」などのインプットがある状態になるので、例えば今年の夏のようにとても暑い時には、アラートがなって早く冷やすように警告が出る。

そして、冷やすといっても水をまけばよいのか、何をすればよいのか、ということも学術的アプローチや、品質が高く収量の多い農家がやっている作業を参考にして対策をシステム上でアドバイスするのです。

こうすることで、ある作物を育てる際のノウハウが「暗黙知」から「形式知」化され、多くの農家に伝承していくということが可能になるのです。

実際、学術的アプローチからの解決策と、匠の知恵による対処内容が同じだったという経験も何度もある、というのです。

これは、面白い。

可視化で終わらせない、農業IoTへ

このアプローチが唯一一つのやり方だとは思いません。ただ、他のケースでは「可視化するだけ」というのもが多いのも事実です。

確かに、高品質な作物が作れて収量の多い農家が収集したデータを見ると、見出せる知見はあるようですが、そのやり方では時間がかなりかかってしまいます。

せっかくすでにある知見があるなら、それを使ってフィールドでテストを繰り返す方が、改善の角度が高まるのは言うまでもないでしょう。

 

人口減少局面では第一次産業の就労人数もどんどん減ってきていて、「手間をかける」の一点張りではいずれジリ貧になってしまいます。

人の手間をかけるのがダメという話がしたいのではなく、人口減少という事実に目を向けて、既にある研究の成果を取り入れていくというアプローチが、新たな農業技術の革新を生み出す可能性を秘めているということに目を向けるべきでしょう。

誰しも、美味しい食材を安く手に入れたいものです。匠の力がこうやって広がっていけば、今以上に美味しい食事をお金をかけずに楽しめる日もそう遠くはないのかもしれません。

上海でGoogleが使えない3日間を過ごしたら、日本人は考え方を変えたほうがいいことがわかった

先日、通信業界のイベント、Mobile World Congress(通称MWC)の取材で、上海に行ってました。

取材の模様は、IoTNEWSで見ていただくとして、上海は言わずもがな中国なのですが、GoogleやFacebook、LINEなどが使えません。

会社のメールやカレンダーだけでなく、ドライブやアルバムもGoogleを使っている私としては、これが使えないのはとっても困ります。さらに、知らない土地では便利なGoogle Mapも使えないのでは自由に行動もできません。

 

もちろん、この道の専門家なので、そんなことは百も承知です。モバイルルータにVPS接続サービスというのをつけていくことで回避できることも分かっていたので、その準備もしてました。

 

ただ、VPSなしでも、地図は、百度マップを使えばGoogleマップと同じくらいの精度で位置情報だけでなく、交通機関の乗り換えなども教えてくれるので、インターネットはしばらく封印して、現地の状況を足を使ってみてくることにしたのです。

 

自転車文化はとっくにシェアリングエコノミー化していた

私は、知らない土地に行ったらとにかく歩くことにしているのですが、ホテルを出て初めに出会ったのが、トップ画像にある自転車です。

 

UBERという個人タクシーサービスや、AirBnBという民泊サービスなどは、「シェアリングエコノミー」と言われています。

なにが、シェアなのかというと、クルマや自宅をみんなでシェアするサービスだからです。



 

これがすごいと言われているのですが、同じコトが「自転車」で起きているということです。

 

日本だと、こんな道端に自転車を並べたら「道路は公共のものだろ!」って怒られそうですが、上海の市街地には至る所にこんな風に自転車が止まってます。

 

いくつか方式があるのだけど、利用料金はだいたい30分10円〜20円くらいで、利用者は自転車についているQRコードを読み取って、スマホにでてくる番号を自転車についている鍵に入力するだけ。乗捨て可能なのだけど、車体にGPSがついているわけではないので、事業者は正確な場所がわからないみたいです。

適当に乗り捨てられてしまうので、雑然としそうなものだけど、実際は深夜に業者が自転車を集めて写真のように朝には綺麗に並べているようです。他にもいろんな問題があるようですが、あまり気にしない国民性なのでしょう。

 

この方式だと、チョイ乗りもできるし、とっても便利ですよね。

実際、市民の足として定着しているようでした。

 

日本でも「シェアリング・エコノミー」という言葉だけ一人歩きしていますが、チョイ乗り自転車が普及すれば都心でのタクシーの移動が減ったり、その効果は高いとされていますが、結局自転車を置く場所(=不動産)がないと始められないのでは、初期投資が高すぎてとてもじゃないけど発展していくとは思えません。

事業者が街中を夜に見回り、キレイにするという約束を前提として、街のいたるところにシェアバイクを置くことができるようにはできないものでしょうか。

 

電気自動車のための大規模な駐車場が出現し始めている

MWC上海

さらに、歩いていて気づいたこととしては、電気自動車のためのインフラが整いつつあるなということでした。

 

現在中国では、大気汚染の問題もあって、電動自動車の普及が促進されています。また、中国は米国と並ぶ石油輸入国なので、ガソリン車をやめたい気持ちはもともと強いはずです。

それで、やるとなったら一番必要なのって、充電施設なのですが、実際に街では、パーキングが大規模に充電施設付きに変わりつつありました。

 

MWC上海

一斉にやってしまうのことで、普及を社会全体で後押ししているのが誰にでもわかります。こういうところで、中国のスピード感が垣間見れます。

 

一方で、日本も決して推進していないわけではないのです。

2007年時点で、CO2削減のことから、すでに電気自動車化、ハイブリッド車化についての指針は打ち出されていて、現在でも2020年に保有台数100万台にするというロードマップが経済産業省から打ち出されています。(※ちなみに日本全体での車の保有台数は約8,100万台。昨年度の電動自動車の販売台数は中国がトップで35万台)

 

クルマの買い替えニーズが減る中、割高な電気自動車を補助金をつけて売るという考え方だけでは、なかなか進みません。

中国では、補助金はもちろんのこと、減税、電気ステーションの拡充とかなり手広く投資しているようです。

 

また、先日スウェーデンの自動車会社であるボルボ社が「今後2年間ですべての自動車を電気自動車にする」と発表しました。

これは、「GEELY」という中国の自動車ブランドを持つ「浙江吉利控股集団」の傘下にボルボがいて、中国側の意向を汲んでいるというものありますが、逆に言うと中国の変化の波にうまく乗ろうとしている作戦が垣間見れます。

 

日本の場合、単純にガソリン車を電気自動車に変えて販売するのではなく、一気にシェアリングする(所有しない)ところに持って行ってしまえば、狭い国土で維持費の高いクルマを所有し続けるコストも減るので、一気に家計は楽になるはずです。

 

こういうことって、一部の政府やメーカーが一所懸命PRしても、考え方を変えたくない人はとても多いと思うけど、「得する」という事実を体験する場さえ作ってしまえば、あとは勝手に進むものですよね。

もう買い忘れで悩まなくてもよい、Amazon Dash Buttonが100ブランドに対応

この記事は、2017年7月6日8:05頃に放送された、J-WAVE別所哲也のMorning RadioのLifetechコーナーで取り上げた内容のおさらいと解説です。

トイレで、トイレットペーパーがなくなったことに気づく。キッチンでお水を買い忘れたことに気づく。

毎日生活必需品を買っている主婦や一人暮らしのヒトからすれば、忙しい中買い物を全部記憶しておくのは大変です。

これまでも、スマートフォンのメモに入れておく、ヒトによっては自分にメールを送っておくなんてことをしながら買い忘れ防止をしていました。

でも、もう、消耗品の買い忘れで悩まなくてよいのです。

 

「トイレットペーパーがなくなりかけたら、トイレでボタンを押す。」

「水がなくなりかけたら、キッチンでボタンを押す。」

 

ボタンには、それぞれ、トイレットペーパーや水のブランドロゴが入っているから間違えない。

それだけで、家に生活必需品が届くサービスがあるのです。

 

Amazon.comは知っているヒトも多いと思うのですが、「Amazon Dash Button」というのは知らないヒトもいるんじゃないでしょうか。

 

実は、このボタン、「コンビニ以来の流通革命」とすら言えるモノなのです。

 

Amazon Dash Buttonの使い方

使い方は簡単です。

 

まず、スマホのAmazonアプリのガイダンスに従って初期設定をする。そして、必需品がなくなる場所(トイレやキッチン)の壁に貼る。以上です。

 

これで、ボタンを押すだけで、商品は家に届きます。

 

なぜ、コンビニ以来の流通革命なのか?

何を大げさに!と感じているヒトもいるのではないでしょうか?

特に、Amazon Dash Buttonで何ができるか「アタマで」わかっているヒトはそういうヒトが多いはずです。

 

では、コンビニができてなにが変わりました?

 

24時間いつでもちょっとしたものが買えるようになりました。

 

郊外に旅行に行って近くにコンビニがないと不便を感じたことはないですか?

じゃ、これまでのスーパーとなにが違うのでしょう?

24時間なこと、商品がよく使うモノに限られていること・・・・。その程度です。

 

Amazon Dash Buttonはどうでしょう。

 

コンビニまで歩いていかなくてもいいこと、なくなりかけたとき付いた時に押すだけでいいこと・・・・。その程度です。

 

その程度の「楽さ」が生活を変えるモノなのです。

たかが「ボタン」と侮るなかれ。我々の生活はこんなちょっとしたことから変わっていくのです。

 

アディオス!

 

参考:Amazon Dash Button、ラインアップが100ブランド以上に拡大(IoTNEWS)